‘‘柔井枝彌’’は娘‘‘恵麻’’が大変だと思い、時折3人の孫達の様子を見に行っていた。と言うのも‘‘恵麻’’は、育児に関して興味があまりない。放任と言うやつである。そんな中‘‘恵麻’’の夫が突然の事故死。それ以来、奔放さを増し自分優先の生き方をするようになった‘‘恵麻’’。幼い子供三人を家に残したまま夜遊びをするなんて当たり前。結果、孫たちの面倒は‘‘枝彌’’が見ている。金銭面での援助はもちろん、家事全般を含めて。幸いな事に孫達はそれぞれ協力し合い、経済や家事を支えようとしている。そんなある日――「あら、この匂いって……」ゴミ出しの日にゴミ袋から香る精液の匂いに気づき少しだけ探る。「あぁ、やっぱりそうよね」匂いの発生源はすぐに見つかった。隠すように丸められた、ティッシュの塊。その瞬間‘‘枝彌’’の頭にとある考えが浮かぶ。「あの子たちだって、男なんだから……私にしかできないことがあるじゃない」こうして‘‘枝彌’’は孫たちに………… ▼もっとみる
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